雇用保険被保険者証は、雇用保険への加入手続きが確認された後、原則としてハローワークから勤務先を通じて交付される書類です。被保険者番号の確認に使い、離職票や受給資格者証とは別物です。

雇用保険被保険者証の役割

雇用保険被保険者証で確認する目的と、似た書類との関係を整理します。
確認項目内容
交付のきっかけ勤務先が雇用保険被保険者資格取得届を提出し、ハローワークが被保険者資格を確認したときに交付されます。
交付経路原則としてハローワークから事業主を通じて本人へ渡されます。
主な用途氏名や雇用保険被保険者番号を確認し、再就職先で過去の加入情報を引き継ぐための確認に使います。
同時に交付される書類雇用保険資格取得等確認通知書(被保険者通知用)があわせて交付され、加入手続きが行われたことを確認できます。
失業手当の申請被保険者証だけでは基本手当の受給手続きはできません。原則として離職票-1・離職票-2などを用意します。
出典:厚生労働省「雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!」「事業主の行う雇用保険の手続き」(確認日:2026年7月28日)厚生労働省・2026-07-28確認

いつ・どこでもらえる?

雇用保険の加入要件を満たす労働者を雇った場合、勤務先は資格取得届を管轄ハローワークへ提出します。資格取得が確認されると、被保険者証と資格取得等確認通知書が発行され、原則として勤務先から本人へ渡されます。

被保険者証等を受け取ったら、次の内容を確認して保管してください。

  • 氏名に誤りがないか
  • 雇用保険被保険者番号を確認できるか
  • 資格取得等確認通知書の勤務先・資格取得に関する内容が現在の事実と一致しているか
  • 退職・転職時に取り出せる場所へ保管したか

受け取っていない・加入記録が違う場合の確認方法

勤務先の人事・総務担当へ、資格取得届を提出済みか、被保険者証等が交付済みかを確認します。

マイナンバーがハローワークへ届け出られている場合は、マイナポータルで雇用保険の加入記録を確認します。

勤務先へ確認しても被保険者証等が交付されない、勤務先へ照会しにくい、記載内容と事実が異なる場合は、雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票をハローワークへ提出します。

照会票は本人または代理人が窓口・郵送で提出できます。郵送は不着防止のため記録が残る方法が案内されており、代理人提出では委任状が必要です。

出典:厚生労働省「雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!」その3(確認日:2026年7月28日)厚生労働省・2026-07-28確認

離職票・受給資格者証との違い

名前が似ている書類は、交付される時期と用途が異なります。
書類交付される主な時期主な用途
雇用保険被保険者証雇用保険の資格取得が確認された後被保険者番号や加入手続きの確認に使います。
雇用保険資格取得等確認通知書(被保険者通知用)被保険者証とあわせて交付勤務先による資格取得手続きが確認されたことを本人へ知らせます。
雇用保険被保険者離職票-1・離職票-2退職後、会社の資格喪失・離職手続き後基本手当の受給資格決定を受けるため、住居所を管轄するハローワークへ提出します。
雇用保険受給資格者証基本手当の受給資格決定後、初回説明会などで交付失業認定日に失業認定申告書とともに提出し、基本手当日額・所定給付日数・認定日などを確認します。
出典:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」(確認日:2026年7月28日)厚生労働省 ハローワークインターネットサービス・2026-07-28確認

紛失・損傷したときの再交付手順

勤務先や自宅の保管書類を確認し、被保険者証の写しや被保険者番号が分かる資料がないか探します。分からない項目を推測して申請書へ記入しないでください。

ハローワークインターネットサービスの「雇用保険被保険者証再交付申請書」ページで、氏名、生年月日、現在または最後に雇用されていた事業所の名称・所在地などを入力します。

作成した申請書をA4白色用紙へ倍率100%で印刷し、文字・枠線のかすれや二重印刷がないか確認します。

申請書をハローワーク窓口へ提出します。損傷を理由に再交付を申請する場合は、損傷した被保険者証を添付します。利用する窓口や本人確認書類などの追加持参物は事前に確認してください。

出典:ハローワークインターネットサービス「雇用保険被保険者証再交付申請書|利用上の注意」(確認日:2026年7月28日)厚生労働省 ハローワークインターネットサービス・2026-07-28確認

退職・転職前のチェックリスト

退職後に書類を探さずに済むよう、在職中に確認します。

  • 雇用保険被保険者証を受け取っている
  • 雇用保険資格取得等確認通知書を受け取っている
  • 被保険者番号を確認できる
  • 氏名や加入記録に誤りがない
  • 離職票が必要な場合は会社へ交付希望を伝えた
  • 被保険者証・離職票・源泉徴収票を別の書類として管理している

よくある質問

雇用保険被保険者証がないと、雇用保険に入っていないのですか?

被保険者証を会社が未交付・保管している場合もあります。まず勤務先へ資格取得届と交付状況を確認し、必要に応じてマイナポータルの加入記録またはハローワークの確認照会を利用してください。

転職先へ必ず原本を提出しますか?

提出方法は勤務先の案内に従います。資格取得届では過去の被保険者番号を確認するため、被保険者証の提示・写し・番号の申告など、勤務先が指定する方法で対応してください。

雇用保険被保険者証と離職票は同じですか?

同じではありません。被保険者証は加入と被保険者番号の確認に使い、離職票-1・離職票-2は退職後の基本手当申請に使います。

雇用保険被保険者証だけで失業手当を申請できますか?

原則としてできません。住居所を管轄するハローワークで、離職票-1・離職票-2、個人番号・本人確認書類、口座情報など、公式案内にある必要書類をそろえて手続きします。

公式情報と確認日

この記事は2026年7月28日時点の厚生労働省とハローワークインターネットサービスの公式情報で確認しています。被保険者証の交付状況、加入記録、再交付の提出先や持参物は、勤務先または利用するハローワークへ確認してください。

次にすること

在職中の方は、人事・総務担当へ被保険者証と資格取得等確認通知書の交付状況を確認してください。退職予定の方は、あわせて離職票の交付希望を伝えます。紛失している場合は、現在または最後の勤務先情報を整理し、公式の再交付申請書を作成してハローワークへ提出してください。

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