雇用保険受給資格者証は、失業手当(雇用保険の基本手当)の受給資格決定後に交付される書類です。まず12欄の離職理由、15欄の給付制限、17欄の認定日、18欄の受給期間満了年月日、19欄の基本手当日額、20欄の所定給付日数を確認します。

雇用保険受給資格者証はいつもらい、何に使うか

ハローワークで求職申込みと離職票の提出を行い、受給資格が決定した後、初回の雇用保険説明会で雇用保険受給資格者証と失業認定申告書が交付されます。原則として4週間に1度の失業認定では、失業認定申告書とともに提出し、認定結果などが印字された証書を受け取ります。

受給手続きの中での役割を整理します。
段階受給資格者証の役割
受給資格決定後離職理由、賃金日額、基本手当日額、所定給付日数、受給期間満了日などの決定内容を確認する
失業認定日失業認定申告書とともに管轄ハローワークへ提出する
認定後認定結果、支給日数、支給残日数などの最新情報を確認する
受給終了まで受給期間満了年月日まで大切に保管する

受給資格者証の重要欄と見方

公式見本の欄番号に沿って、実際の受給判断に関係する主な項目を確認します。
項目確認する内容
3被保険者番号雇用保険の記録を識別する番号です。問い合わせや再就職後の手続きで必要になる場合があるため、他人へ公開しません。
11離職年月日基本手当の受給期間などを確認する基準となる離職日です。離職票の内容と合っているか確認します。
12離職理由ハローワークが決定した雇用保険上の離職理由を示すコードです。給付制限や所定給付日数、国民健康保険料の軽減対象などに関係する場合があります。
14離職時賃金日額原則として離職前6か月の毎月決まって支払われた賃金を基に計算する金額です。基本手当日額の算定基礎になります。
15給付制限離職理由などにより基本手当が支給されない期間がある場合に確認する欄です。記載の読み方は交付時の説明と管轄ハローワークの案内を優先します。
17認定日指定された失業認定日の型や曜日を確認する欄です。実際の日付は受給資格者のしおりやハローワークの指定と併せて確認します。
18受給期間満了年月日基本手当を受けられる権利の期限です。原則は離職日の翌日から1年間ですが、所定給付日数や延長の有無で異なる場合があります。
19基本手当日額失業認定された支給対象日1日当たりの基本手当額です。1か月の振込額ではありません。
20所定給付日数受給期間内に基本手当を受けられる上限日数です。実際の支給日数は認定された失業日などにより決まります。
21通算被保険者期間給付日数などの決定に使われる雇用保険の被保険者期間です。過去の受給歴や加入記録により自己計算と異なることがあります。

受給資格者証を確認する順番

氏名、住所、被保険者番号、離職年月日、離職前事業所名など、本人と離職記録に関する情報を確認します。誤りや心当たりのない記載があれば、次の認定日を待たず管轄ハローワークへ連絡します。

18欄の受給期間満了年月日を確認します。所定給付日数が残っていても、この期限を過ぎると原則として基本手当を受けられません。

19欄の基本手当日額と20欄の所定給付日数を確認します。1回の振込額は、基本手当日額に今回認定された支給日数を掛けた額を基本として決まります。

12欄の離職理由と15欄の給付制限を確認します。離職票の記載や実際の退職経緯と違うと考える場合は、経緯を説明できる資料を持ってハローワークへ申し出ます。

17欄と受給資格者のしおりで次の失業認定日を確認し、認定対象期間の就労、収入、求職活動を記録します。

離職理由や給付制限の記載に疑問がある場合

離職票や受給資格者証が自己都合の扱いになっているものの、実際は解雇、退職勧奨、雇い止め、病気、家族介護、通勤困難など別の事情がある場合は、住居所を管轄するハローワークへ伝えてください。本人と事業主の説明、離職票、提出資料などを確認し、ハローワークが離職理由を決定します。

特定受給資格者・特定理由離職者の違いを確認する倒産・解雇、雇い止め、病気や家族事情など、雇用保険上の離職理由区分を確認できます。

基本手当日額・所定給付日数・受給期間の違い

似ている3つの項目は意味が異なります。
項目意味確認欄
基本手当日額認定された支給対象日1日当たりの基本手当額19欄
所定給付日数受給期間内に基本手当を支給できる上限日数20欄
受給期間満了年月日残り日数を使って基本手当を受けられる期限18欄
失業手当を何日もらえるか確認する離職理由、年齢、雇用保険の被保険者期間による所定給付日数の決まり方を確認できます。

失業認定日での使い方

前回の認定日から今回の認定日の前日までを基本に、働いた日、収入、求職活動、就職予定を失業認定申告書へ事実どおり記入します。

指定された認定日に、失業認定申告書と雇用保険受給資格者証を管轄ハローワークへ提出します。受給資格通知を利用している方は、交付時の案内に従います。

認定後に返された受給資格者証で、今回の認定期間、支給日数、支給残日数、次回認定日などの最新情報を確認します。

失業認定申告書の書き方を確認する認定対象期間、アルバイト、収入、求職活動、就職予定の記入方法を確認できます。

離職票・雇用保険被保険者証との違い

名称が似ている雇用保険の書類を区別します。
書類主な役割主な使用時期
雇用保険被保険者証被保険者番号など、雇用保険の加入記録を確認する在職中、退職時、転職先での加入手続きなど
雇用保険被保険者離職票-1・2離職日、賃金、離職理由などを基に基本手当の受給資格決定を受ける退職後の初回受給手続き
雇用保険受給資格者証ハローワークが決定した日額、日数、期限、離職理由、認定結果を確認する受給資格決定後から受給終了まで
失業手当の申請方法を確認する離職票、本人確認書類、口座情報など、失業手当の初回申請に必要なものと流れを確認できます。

紛失・損傷した場合の対応

公式見本の注意事項では、受給資格者証を紛失または損傷したときは、速やかに申し出て再交付を受けるよう案内されています。住居所を管轄するハローワークへ連絡し、再交付の方法、本人確認書類、来所日時を確認してください。

紛失・損傷に気づいたら、次の順で対応します。

  • 次の失業認定日と管轄ハローワークを確認する
  • 管轄ハローワークへ受給資格者証を紛失・損傷したことを連絡する
  • 再交付に必要な本人確認書類と手続き方法を確認する
  • 認定日が近い場合は、認定手続きへの影響と来所時刻を事前に確認する
  • 受給資格者証の写真や番号を第三者へ送らず、公式窓口の案内に従う

よくある質問

受給資格者証は会社からもらう書類ですか?

会社から受け取る主な書類は離職票などです。雇用保険受給資格者証は、ハローワークで受給資格決定を受けた後、初回説明会で交付されます。

基本手当日額は1か月にもらえる金額ですか?

1か月分ではありません。1日当たりの金額です。今回の支給日数や減額の有無などを認定結果で確認してください。

離職理由コードが違うと思う場合は変更できますか?

ハローワークへ異議を伝えることができます。本人と事業主の説明、離職票、資料などを確認し、ハローワークが雇用保険上の離職理由を決定します。

給付日数が残っていれば受給期限後も受け取れますか?

原則として受け取れません。18欄の受給期間満了年月日を確認し、手続きや認定を先延ばしにしないでください。

公式情報と確認日

この記事は、厚生労働省ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」「記入例:雇用保険受給資格者証」「基本手当について」と、厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」を2026年7月28日に確認して作成しています。個別の離職理由、給付制限、日額、日数、認定日は、実際に交付された書類と管轄ハローワークの説明を優先してください。

次にすること

手元の受給資格者証を開き、12欄、15欄、17欄、18欄、19欄、20欄へ印を付けて確認してください。離職理由や期限に疑問がある場合は経緯と資料を整理し、次の認定日を待たずに管轄ハローワークへ連絡します。問題がなければ、次の認定対象期間の就労・収入・求職活動を記録し始めてください。