退職後、次の勤務先の健康保険にも家族の扶養にも入らず、任意継続もしない方は、退職日の翌日から原則14日以内に、住所地の市区町村で国民健康保険の加入届を出します。
退職後の国民健康保険手続きの概要
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象 | 勤務先の健康保険、家族の被扶養者、任意継続、後期高齢者医療制度など他の公的医療保険に加入しない方 |
| 資格を失う日 | 退職の場合は通常、退職日の翌日 |
| 届出期限 | 資格を失った日から原則14日以内 |
| 届出先 | 住所地の市区町村の国民健康保険担当窓口 |
| 主な確認書類 | 健康保険の資格を失った日が分かる書類、本人確認書類、マイナンバーを確認できるものなど |
| 保険料 | 全国一律ではなく、住所地の自治体が前年所得や加入者数などを基に計算 |
| 自治体差 | 書類名、受付窓口、代理申請、郵送・オンライン対応、資格確認書等の交付方法が異なります |
国民健康保険へ加入する人・加入しない人
厚生労働省は、市町村国保を、被用者保険や後期高齢者医療制度など他の医療保険に加入していない住民を対象とする制度と案内しています。退職後の状況を確認し、空白期間を作らないように加入先を決めます。
| 退職後の状況 | 主な手続き |
|---|---|
| 次の勤務先で退職日の翌日から健康保険に加入する | 新しい勤務先が資格取得手続きを行います。加入日を勤務先へ確認してください。 |
| 家族の勤務先の健康保険で被扶養者として認定される | 家族の勤務先を通じて被扶養者の手続きを行います。認定日と必要書類を加入先へ確認してください。 |
| 退職前の健康保険を任意継続する | 元の保険者へ任意継続を申請します。協会けんぽでは資格喪失日から20日以内です。 |
| 上記のいずれにも該当しない | 住所地の市区町村で国民健康保険の加入手続きを行います。 |
| 75歳以上 | 原則として後期高齢者医療制度の対象となるため、市町村国保とは別に確認します。 |
届出期限は退職日の翌日から原則14日以内
勤務先の健康保険資格は、通常、退職日の翌日に失います。市町村国保へ入る場合は、その資格喪失日から原則14日以内に届け出ます。たとえば3月31日に退職し、他の健康保険へ入らない場合は、4月1日が国保の資格取得日となるのが基本です。
出典:札幌市「国保加入の届け出」(ページ更新日:2026年4月1日、確認日:2026年7月27日)札幌市・2026-07-27確認退職後の国民健康保険で用意する書類
必要書類は自治体により異なります。次の書類は一般的な確認項目です。住所地の市区町村サイトで、書類の正式名称、原本・写しの別、世帯主以外が届け出る場合の条件を確認してください。
| 確認内容 | 一般的に確認するもの |
|---|---|
| 勤務先の健康保険をやめたこと | 健康保険資格喪失証明書、健康保険脱退証明書など。自治体が指定する名称と記載項目を確認します。 |
| 届出人の本人確認 | マイナンバーカード、運転免許証、在留カードなど、自治体が認める本人確認書類 |
| 個人番号 | 世帯主と国保へ加入する方のマイナンバーを確認できるもの |
| 同一世帯に国保加入者がいる | 既存加入者の資格確認書または資格情報のお知らせなどを求める自治体があります。 |
| 代理人が届け出る | 委任状と代理人の本人確認書類など |
| 倒産・解雇等の軽減を確認する | 雇用保険受給資格者証または雇用保険受給資格通知など、自治体が指定する書類 |
退職後に国民健康保険へ加入する手順
次の勤務先の健康保険、家族の被扶養者、退職前の健康保険の任意継続のいずれに入るかを確認します。どれにも入らない場合は市町村国保の手続きを進めます。
退職日と勤務先の健康保険資格喪失日を確認します。退職の場合は通常、退職日の翌日が資格喪失日です。
勤務先または退職前の保険者へ、健康保険資格喪失証明書など住所地の自治体が指定する書類の発行を依頼します。
住所地の市区町村サイトで、国民健康保険担当窓口、必要書類、受付時間、代理申請、郵送・オンライン対応の有無を確認します。
資格喪失日から原則14日以内に、本人確認書類、マイナンバーを確認できるもの、資格喪失証明書などを提出します。書類が不足する場合は、期限前に窓口へ提出方法を相談します。
手続き後は、国保の資格取得日、マイナ保険証への資格情報の反映確認方法、資格確認書または資格情報のお知らせの交付方法、保険料通知の時期を確認します。
提出先と申請方法は自治体で異なる
厚生労働省は、市町村国保の加入・脱退や保険料について、住所地の市区町村の国民健康保険窓口へ問い合わせるよう案内しています。区役所・市役所本庁だけでなく支所で受け付ける自治体や、郵送・オンライン申請に対応する自治体もありますが、対応範囲は全国共通ではありません。
住所地の公式サイトで、次の項目を確認してください。
- 担当窓口の名称と所在地
- 本庁以外の支所で受け付けるか
- 窓口以外に郵送・オンライン申請が使えるか
- 代理人や別世帯の家族が届け出る場合の書類
- 資格喪失証明書の指定様式があるか
- 資格確認書等の交付・送付方法
- 加入手続き前後に受診する場合の資格確認方法
国民健康保険料は前年所得と自治体の計算方法で決まる
国民健康保険料は全国一律ではありません。住所地の自治体が、前年所得、国保加入者数、年齢、世帯の状況などを基に計算します。退職後の現在の収入が少なくても、前年の給与所得を使う年度は保険料がすぐに低くなるとは限りません。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算主体 | 住所地の市区町村。料率や計算方式は自治体の公式案内を確認します。 |
| 計算に使う情報 | 前年所得、加入者数、40歳以上65歳未満の加入者の有無など。具体的な項目は自治体により異なります。 |
| 年度途中の加入 | 資格取得月から月割計算するのが基本です。届出月ではなく資格を取得した月を基準とする自治体案内を確認してください。 |
| 保険料の概算 | 住所地の国保窓口や公式試算ページで確認します。任意継続の保険料は元の保険者へ確認します。 |
| 軽減・減免 | 低所得世帯、倒産・解雇等による離職、災害、所得急減などで制度が用意されている場合があります。条件と届出の要否を確認します。 |
加入手続き後に確認すること
届出を出した後は、次の項目を確認します。
- 国民健康保険の資格取得日が勤務先健康保険の資格喪失日とつながっているか
- マイナ保険証を利用登録している場合、資格情報をどの方法で確認するか
- 資格確認書または資格情報のお知らせが交付されるか、いつ届くか
- 交付前に受診する場合、窓口で使える資格確認方法があるか
- 保険料の決定通知と納期限
- 倒産・解雇等の軽減や所得減少による減免を別に申請する必要があるか
注意点・よくある間違い
退職後の国保加入では、次の間違いを避けてください。
- 会社が国保加入まで自動で行うと思う:勤務先は退職時の資格喪失手続きを行いますが、市町村国保への加入は本人側で確認します。
- 資格喪失証明書が届くまで何もしない:14日の期限前に勤務先と住所地の窓口へ相談します。
- 届出日から保険料が始まると思う:資格取得時までさかのぼって計算されるのが基本です。
- 退職後に収入がないので保険料はすぐ安くなると思う:前年所得を使うため、加入年度の保険料が高くなる場合があります。
- 国保へ入れば国民年金も自動で切り替わると思う:健康保険と年金は別の手続きです。
- 任意継続の20日と国保の14日を混同する:それぞれ別の期限として管理します。
届出前チェックリスト
14日以内に手続きを進めるための確認項目です。
- 退職日と健康保険資格喪失日を確認した
- 次の勤務先の健康保険へ入るか確認した
- 家族の健康保険の被扶養者になれるか確認した
- 任意継続を選ぶ場合の条件・20日期限・保険料を確認した
- 住所地の国保窓口と受付方法を確認した
- 資格喪失証明書など自治体指定の書類を依頼した
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類を用意した
- 保険料の概算と軽減・減免制度を確認した
- 国民年金第1号の切り替えが必要か確認した
- 加入前後に受診する場合の資格確認方法を確認した
よくある質問
退職日の翌日から14日を過ぎたら加入できませんか?
加入できなくなるわけではありません。資格取得時までさかのぼって保険料が計算され、届出前の医療費の扱いに影響する場合があります。住所地の市区町村へ直ちに確認してください。
健康保険資格喪失証明書がまだ届いていない場合はどうしますか?
書類の発行元と予定日を確認し、14日の期限前に国保窓口へ連絡してください。別の書類で資格喪失日を確認できるか、不足書類を後から提出できるかは自治体が判断します。
国民健康保険の加入はオンラインでできますか?
全国共通ではありません。マイナポータルや自治体独自の電子申請、郵送に対応する自治体もありますが、退職による加入が対象か、資格喪失証明書をどう提出するかを住所地の公式サイトで確認してください。
国民健康保険へ加入すれば国民年金も自動で切り替わりますか?
自動で完了するとは限りません。20歳以上60歳未満で厚生年金に入らず、厚生年金加入者である配偶者の扶養にも入らない方は、国民年金第1号被保険者への切り替えを別に確認してください。
任意継続と国民健康保険はどちらを選べばよいですか?
加入条件、保険料、家族の扱いを個別に比較します。協会けんぽの任意継続は資格喪失日から20日以内、国保は原則14日以内なので、元の保険者と住所地の市区町村の双方へ早めに確認してください。
公式情報と確認日
厚生労働省「国民健康保険制度」(確認日:2026年7月27日)厚生労働省・2026-07-27確認札幌市「国保加入の届け出」(ページ更新日:2026年4月1日、確認日:2026年7月27日)札幌市・2026-07-27確認札幌市「国保の加入資格」(ページ更新日:2023年1月31日、確認日:2026年7月27日)札幌市・2026-07-27確認札幌市「保険料の計算」(ページ更新日:2026年7月1日、確認日:2026年7月27日)札幌市・2026-07-27確認札幌市「国民健康保険(保険料の減額)」(ページ更新日:2026年6月23日、確認日:2026年7月27日)札幌市・2026-07-27確認次にすること
退職日が決まったら、まず次の勤務先の健康保険、家族の扶養、任意継続のどれを使うか確認してください。市町村国保へ入る場合は、住所地の公式サイトで必要書類を確認し、健康保険資格喪失証明書を依頼して、退職日の翌日から原則14日以内に届け出ます。
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