確定申告で納付税額が出たら、申告書を提出しただけでは納税は完了しません。申告する年分の法定納期限までに、7種類の方法から自分で選んで納付します。領収証書が必要なら金融機関・税務署窓口、30万円以下をスマートフォンで払うならスマホアプリ納付など、金額と必要な記録で選びます。
所得税の納付方法は7種類
| 納付方法 | 向いている場面 | 主な確認点 |
|---|---|---|
| 振替納税 | 毎年の確定申告や予定納税を口座引落しにしたい | 所得税等と個人事業者の消費税等が対象です。納期限までに振替依頼書を提出し、指定された振替日の前日までに残高を確認します。手数料は不要で、領収証書は発行されません。 |
| ダイレクト納付 | e-Tax送信後に登録口座から即時または指定日に引き落としたい | 事前にダイレクト納付利用届出書を提出し、登録完了後に別途納付操作を行います。手数料は不要で、領収証書は発行されません。 |
| インターネットバンキング等 | 対応金融機関から電子納付したい | e-Taxの受信通知や納付情報を確認し、対応するインターネットバンキング・ATM等で納付します。金融機関の対応状況や利用時間を確認します。 |
| クレジットカード納付 | カードでオンライン納付したい | 1回の手続きは1,000万円未満かつカードの決済可能額以下です。納付税額に応じた決済手数料がかかり、領収証書は発行されません。 |
| スマホアプリ納付 | 30万円以下を対応するPay払いで納付したい | e-Taxから専用サイトへ進み、アカウント残高で支払います。決済手数料は不要ですが、領収書は発行されません。 |
| コンビニ納付(QRコード) | 30万円以下をコンビニで納付したい | 確定申告書等作成コーナー、e-Tax等で納付用QRコードを作成します。国税の領収証書は発行されません。 |
| 金融機関・税務署窓口で現金納付 | 領収証書が必要、またはオンラインを使わない | 現金と納付書を用意し、日本銀行歳入代理店の金融機関または所轄税務署の窓口で納付します。手数料は不要で、領収証書が発行されます。 |
納付方法を選ぶ3つの基準
納付税額を確認します。30万円を超える場合は、スマホアプリ納付とコンビニ納付(QRコード)は選ばず、口座振替、インターネットバンキング、クレジットカード、窓口納付などを確認します。
領収証書が必要か確認します。国税の領収証書が必要な場合は、金融機関または所轄税務署の窓口で、現金に納付書を添えて納付します。キャッシュレス納付では原則として領収証書は発行されません。
事前登録と手数料を確認します。振替納税・ダイレクト納付は事前手続が必要です。クレジットカード納付には決済手数料がかかります。期限直前に初めて使う場合は、登録完了までの時間を見込んで選びます。
確定申告後に納付する手順
確定申告書またはe-Taxの送信結果で、税目、課税期間、申告区分、納付税額を確認します。予定納税額を差し引いた後の最終的な納付額であることも確認してください。
申告する年分の法定納期限を国税庁の案内で確認します。振替納税を利用する場合は、法定納期限とは別に指定される振替日も確認します。
金額上限、領収証書、事前登録、手数料から納付方法を選びます。振替納税やダイレクト納付を新規利用する場合は、利用可能になる時期を確認してください。
選んだ公式手続で納付します。クレジットカードやスマホアプリでは完了画面、ダイレクト納付ではe-Taxの完了通知、窓口納付では領収証書を確認します。
申告書の控え、e-Taxの受信通知、納付完了画面・ダウンロードデータ、領収証書などを保存します。納税証明書をすぐ請求する予定がある場合は、納付方法によって反映まで時間がかかることがあります。
スマホアプリ納付の注意点
スマホアプリ納付を選ぶ前に、次の点を確認します。
- 納付税額が30万円以下である
- 対応するスマホ決済アプリのアカウント登録が済んでいる
- クレジットカード払いではなく、アプリのアカウント残高で支払う
- アプリ側の利用上限と残高を確認する
- e-Taxの受信通知から国税スマートフォン決済専用サイトへ進む
- 納付完了後の画面や納付内容を保存する
クレジットカード納付の注意点
クレジットカード納付では、次の点を確認します。
- 国税庁の公式ページから国税クレジットカードお支払サイトへ進む
- 税目、課税期間、申告区分、納付税額を正しく入力する
- 納付税額と決済手数料の合計がカード利用可能額内であることを確認する
- 手続完了後は取り消せないため、納付内容を確定前に見直す
- 完了画面を保存し、必要に応じて完了メールを受信する
- 金融機関・コンビニ・税務署窓口ではクレジットカード納付できない
納期限に間に合わない・一括納付が難しい場合
納期限を過ぎると、法定納期限の翌日から完納日まで延滞税がかかることがあります。納付を忘れた場合は次の申告時期まで待たず、速やかに納付方法を確認してください。一時に納付することが難しい場合は、未納のまま放置せず、納期限前から所轄税務署の徴収担当へ相談します。
納付前チェックリスト
支払いを確定する前に、次の項目を確認します。
- 申告書を提出しただけで納付済みと思っていない
- 税目・課税期間・申告区分・納付税額が申告内容と一致している
- 法定納期限と、振替納税を使う場合の振替日を確認した
- 30万円・1,000万円未満など、選んだ方法の金額条件を満たしている
- クレジットカードの決済手数料を確認した
- 領収証書が必要かを事前に決めた
- 口座残高、アプリ残高、カード利用可能額を確認した
- 納付後に保存する完了通知・画面・領収証書を確認した
よくある質問
e-Taxで申告すれば所得税も自動で引き落とされますか?
自動ダイレクトなどの納付手続を申告送信時に行った場合を除き、申告後に別途納付が必要です。e-Taxの受信通知と納付状況を確認してください。
領収証書が必要な場合はどの方法を選びますか?
現金に納付書を添えて、金融機関または所轄税務署の窓口で納付します。振替納税、ダイレクト納付、クレジットカード、スマホアプリなどでは領収証書が発行されません。
所得税が30万円を超えてもスマホやコンビニで払えますか?
スマホアプリ納付とコンビニ納付(QRコード)は利用できません。ダイレクト納付、振替納税、インターネットバンキング等、クレジットカード、金融機関・税務署窓口などを確認してください。
クレジットカード納付は無料ですか?
無料ではありません。納付税額1万円まで99円で、以後1万円を超えるごとに99円ずつ加算されます。納付前に専用サイトで手数料を確認してください。
公式情報と確認日
この記事は2026年7月29日時点で、国税庁の国税納付手続、確定申告後の納付方法、クレジットカード納付、スマホアプリ納付、振替納税、ダイレクト納付、コンビニ・窓口納付の案内を確認しています。法定納期限、振替日、対応金融機関、利用可能な決済アプリは変更されることがあるため、納付時に最新の公式ページを確認してください。
次にすること
確定申告後は、次の順で納付を完了してください。
- 申告書またはe-Taxで納付税額を確認する
- 該当年分の法定納期限を確認する
- 金額上限・手数料・領収証書から方法を1つ選ぶ
- 公式手続で納付し、完了記録を保存する
- 期限超過や納付困難がある場合は所轄税務署へ早めに相談する